Claude Code単体で動画ファイルをカット編集することはできません。向くのは、Remotion(コードから動画を組み立てる仕組み)と組み合わせて、決まった型の動画をまとまった本数つくる使い方です。この記事では、この方式が解決すること、実際の進め方、代替手段との選び分け、向かない3つのケース、試すかどうかの判断軸を順に示します。
Claude Codeは動画編集ソフトの置き換えではない
Claude Codeが動画ファイルを直接加工するわけではありません。Remotion(コードから動画を組み立てる仕組み)と組み合わせて使う方式です。
Premiere やDaVinci のようにタイムライン上で映像をカットする作業を、Claude Codeが肩代わりするわけではありません。代わりに、決まったテンプレートに沿って動画を組み立てる工程を、コードとAIへの指示に置き換えます。カット編集そのものをする用途ではない、という前提をまず押さえてください。
動画ができるまでの3ステップ
進め方は、動画プロジェクトを作る、素材一式を置く、Claude Codeに日本語で指示する、の3ステップです。コードは書きませんが、ターミナルでコマンドを実行する操作は必要になります。
- Cursorのターミナルで
npx create-video@latestを実行し、動画プロジェクトを作る - あらかじめ用意した素材一式(エージェント定義・コマンド・スクリプト)をプロジェクトへ置く
- Claude Codeを起動し、日本語で指示して動画を生成させる
この3ステップのうち、AIが担うのは3番目の「指示どおりに組み立てる」部分です。何を素材として用意するか、どんなテンプレートにするかという設計は、事前に人が決めておく必要があります。演出や構成の判断も人に残ります。この点は後の「向かない3つのケース」で改めて触れます。
なお、受講者へ配布する素材一式の入手先と中身は、この記事では扱いません。この記事だけで手順を最後まで再現できる作りにはなっていない点をご了承ください。
この方式が解決するのは「同じ操作の繰り返し」
解決できるのは、テンプレートが決まっているのに毎回同じ操作を繰り返している状態です。本数が増えるほど時間が足りなくなる、という困りごとに効きます。
AcademyAIの指導の現場でも、同じ形式の動画を何本も作る必要があるのに、1本ずつ編集ソフトで作っていると本数が増えるほど時間が足りなくなる、という困りごとが繰り返し見られます。テンプレートは決まっているのに、素材を差し替えるだけの操作を毎回手で行っている状態です。
Claude CodeとRemotionの組み合わせが向くのは、まさにこの「型は決まっているのに繰り返し作業になっている」場面です。演出や構成をゼロから考える作業を代われるわけではありません。
使わない場合の代替手段は3つある
この方式を使わない場合は、編集ソフトでテンプレートを1本ずつ差し替える、編集ソフトのバッチ処理や自動化機能を使う、外注する、のいずれかになります。どれも今のやり方として成立します。
3つの代替手段は、次の場合に選びやすくなります。
- 編集ソフトでの手動差し替え: 演出や構成の判断を毎回自分で入れたい場合。判断がある以上、この作業は人に残ります
- 編集ソフトのバッチ処理・自動化機能: すでに使っている編集ソフトにその機能があり、使い方を覚える手間をかけたくない場合
- 外注: 自分の時間を制作以外に使いたく、継続する本数がある程度見込める場合
この記事は編集ソフトの機能比較を行うものではないため、各ソフトのバッチ処理・自動化機能の詳細な仕様には立ち入りません。自分が使っている編集ソフトにその機能があるかどうかは、各ソフトの情報でご確認ください。
向かない3つのケース
演出や構成の判断が要るもの、1本だけの制作、実写素材が中心でカットの判断が毎回変わるもの。この3つには向きません。演出と構成は人が決める部分として残ります。
- 演出や構成の判断が要るもの: どう見せるかを毎回考え直す動画は、判断そのものが人の役割です
- 1本だけの制作: 準備のほうが時間がかかります
- 実写素材が中心で、カットの判断が毎回変わるもの: 決まった型に沿って組み立てる方式のため、毎回判断が変わる素材とは相性がよくありません
この3つに当てはまる場合は、前段の代替手段(手動差し替え・バッチ処理・外注)のいずれかを続けるほうが、判断のたびに人の手が要ることと矛盾しません。
試すかどうかは「継続本数」と「準備時間の回収」で決める
判断の軸は、同じ型の動画を継続して作る予定があるかどうかです。準備には半日から1日かかるため、単発なら手作業のほうが早く、毎週作る運用なら準備時間を回収できます。この所要時間は講師の体感による目安で、計測値ではありません。
つまり、次のように整理できます。
- 継続して作る予定が無い、または1本だけ作りたい → 準備のほうが時間がかかるため、今の編集ソフトでの作業を続ける
- 演出や構成の判断を毎回入れたい、実写素材が中心 → 「向かない3つのケース」に該当するため、代替手段を続ける
- 同じ型の動画を継続して作る予定があり、演出判断が要らないテンプレート化された内容 → 準備にかけた半日から1日を、その後の本数で回収できる可能性がある
この整理は講師の体感にもとづくものであり、正本DBの機械的な記録ではありません。自分の制作ペースと照らして判断してください。
向くと判断したら、Claude Codeを動かすところから
向くと判断したなら、次の一歩はClaude Codeを自分のパソコンで動かせる状態にすることです。向かないと判断したなら、今のやり方を続ける判断で問題ありません。
Claude Codeの起動から最初の1回までは、Claude Codeの使い方にまとめています。ChatGPTとの作業単位の使い分けで迷う場合は、ChatGPTとClaude Codeの違いも参考にしてください。
なお、AcademyAIの「ウェブセミナーアーカイブ一覧」と「Claude Code専用コース(随時更新)」には、いずれも「AI×動画編集」という章があります(2026年8月時点)。この記事の内容は、その指導内容にもとづいています。
よくある質問
コードが書けなくても使えますか。
Claude Codeへの指示は日本語で出します。ただし、ターミナルでコマンドを実行して動画プロジェクトを作る操作は必要です。
動画編集ソフトは不要になりますか。
不要にはなりません。編集ソフトでカット編集する作業の置き換えではないためです。編集ソフトでのテンプレート差し替えは、代替手段として今も成立します。
準備にはどのくらい時間がかかりますか。
半日から1日が目安です。ただしこれは講師の体感によるもので、計測値ではありません。単発では回収できず、継続して作る運用なら回収できる、という判断軸で考えてください。
実写で撮った動画の編集にも使えますか。
実写素材が中心で、カットの判断が毎回変わるものには向きません。この場合は、編集ソフトでの作業を続けるか、外注するという選択になります。
外注したほうが早いのではないですか。
外注も代替手段の1つです。継続して作る本数と、準備にかけた時間を回収できるかどうかで比べてください。
この記事はAcademyAI編集部が作成しています。
